『風立ちぬ』を観てきた

午前中から午後にかけて、何をする気力も起きずにひたすらゴロゴロしていたのだけれど、今日こそは映画に行こうと、17時ごろに出かける。
今でも「ワーナーマイカルシネマ茨木」と言ってしまうのだけれど、いつの間にか「イオンシネマ茨木」になってしまっていた。そういえば昨日通った時、「ワーナーマイカル」のシンボルのように立っていたウッドペッカーの像が無くなっていたなあ。まあそんな場所に車でむかう。
イオンについて、広い店内をさまよって4Fの映画館にたどり着いて、チケットを買う。席は比較的自由に選べた。そういえば普通の映画館に行くのは実に9年ぶりくらい。多分『ハウル』を観て以来ではないかな。ここ数年は「シネ・ヌーヴォ」とか「第七藝術劇場」とかちっこいとこしか行っていなかったので。

さて『風立ちぬ』。
今回は「零戦の設計者が主人公」「ラブストーリー」くらいの予備知識しか入れずに見に行ったのですが、これがよかったかも。
物語は淡々と、情念を込めずに流れる。現実パートからはずれて、夢・空想・妄想がない交ぜになった世界が美しくて良かったなぁ。
余談だけれど、ぼくは中学生時代からユーミンが苦手だった。「はやっていたから」というのもあったかもしれないけれど、声の固さとかがどうにも苦手だった。や、覚えていたり「良い曲だな」と思う曲もたくさんあるのですがね。で「ひこうき雲」がエンドロールで流れてくるのですが、こんなに切ない曲だとは思わなかった。声の固さや感情の遠さがこの映画のエンドとしてはまってしまっている。そして絶妙のベースライン。細野さん仕事なのですね。
エンドロールが流れ終わり、客電がつくと、隣に座っていた高校生達が「わからへん」とかぼやいていたり、前に座っていた家族連れの子供達が「難しかった」とか親たちに告げていたり。ふーむ。

映画館を出て、紅虎餃子房で担々麺とチャーハンを食べながら、堀越二郎(主人公)やら映画のことについても調べてみて、映画の成り立ちとかを知る。

感想とかを観ると、結構批判がいっぱいなのですが、個人的にはぐっと来る部分も多く(特に前半の妄想パートとか)、気に入ったのでした。