2度

ろどつう。
昼前、夕方と二度の雷雨。職場の自転車置き場には屋根がないので「ああまた明日油ひきなおさな…」なんてブルーになっていたのです。
そんな帰り道。すっかり雨も上がり、路側の濡れた金属の網蓋類に足を取られないように気をつけていると、前輪あたりから「カサッカサッ」ッとかすかな異音が。「なんか草でも巻き込んだかな!?」と思っていたのですが次第に音は大きくなり、淀川の土手にのぼったところで「あ、前輪パンクしてる…」と気がついた。
折しも陽が沈もうとしているところ、急いで予備チューブを出してタイヤを外しにかかると、丈夫さには定評があるPanaracer RiBMoのサイドウォールに疲労性のひびが入っていた。
「ああ、そろそろ交換しな…」とぼんやり思いながらチューブを交換して走り出す。…が、淀川を渡りきる前に再び異音。そう、交換時にタイヤ裏のチェックを忘れていたのです。とりあえず土手を下りたところで精根尽き果てて自転車を降り、歩いて近くのプロショップを目指したのですが、すでに19時過ぎ。店は閉まっておりました。
近所の普通の自転車屋でチューブの補修だけしてもらって、タイヤ裏をチェックして…なんて考えていたら嫌になって、タクシーを止めて「自転車はのらへんで」という運転手のおっちゃんに「ばらしますんで」とこたえて前後輪を外して見せたところ「おお、それなら大丈夫、最近の自転車はかんたんやなあ」とか妙なところを感心されながら自転車を積み込んで乗車。
こんなん初めてやなあ…とか思いつつ、おっちゃんの話しに相づちを打ちながら、家路をたどったのでした。