淡路島ロングライド150

台風は過ぎたものの、一難去ってまた一難。オレなんかに憑かれてんすかね!?
昨晩は22時半に寝て、4時前に起きるというハードスケジュール。
中途半端に着替えて朝食ビュッフェを頂いて、ちゃんと着替えて荷物をまとめてチェックアウト。車で会場入りすると、すでに第1駐車場は満杯で、第2駐車場に駐車して、自転車の準備。が、暗くてなかなかはかどらない。
ようやく準備が済んで集合場所に行ってみると、すでに集まっているのは第9組。並んでもなかなか列は進まず、橋の上で待っているうちに夜が明けた。
6時過ぎ、列が動き出す。5人ずつ1分間隔スタートだったのかな?前の組に無理矢理割り込む輩とかがいましたが、無事にスタートすることができたのでした。

start area
集合時はまだ真っ暗

start gate
スタート/ゴールゲートに着く頃には日が昇っていました

集団集団また集団

スタート時は一応ウィンドブレーカーを来たままで。
5人ごとでのスタートとは言え、少し回せば自分と足が揃う人かどうかくらいはわかる。後ろから抜いていく人も出始めたので、こちらもパスできる人はパスして自分のペースを作っていく。行けども行けども人。
スタート〜洲本過ぎくらいまでは、淡路島でも一番の「都会」というか人口密集地なので、それなりに信号もあるし車通りもそれなりにあり、一列棒状で走っていると、ペースがゆっくりな人のところで渋滞がおこる。ペースが速い人はそれを右側から抜いていく訳なのですが、結構それが頻繁に起こる。抜きつ抜かれつする相手は知ったジャージになっていく…。
手信号や声かけも頻繁にあり、車に気をつけつつ2列以上にならないよう気をつけて進んでいく。ほどなくして洲本港エイドステーションに到着。自転車を置き、ウィンドブレーカーを脱ぐ。

洲本の罠

グループさんも個人さんも皆無造作に自転車を放り出してエイドステーションに詰めかける。パンやおにぎりや豚汁や水が無料で振る舞われている。そしてトイレは大行列。朝の港はとても気持ちがいい。

Sumoto AidStation
洲本ASでは空は薄曇り、さながら自転車見本市会場

実はここまでボトルに水が入っていなかったので、ここで補給してVAAMの粉を入れる。さらにはおにぎりを一つ頂く。
ちょっと長居して洲本ASを後にする。ここからは工事規制の道があるのでいったん内陸に入っていく…のだと思っていた。商店街をすり抜け、住宅地を曲がるとそこに現れたのは…坂。
「罠だ!南に出るまで坂は無いはずちゃうん!!」と思いつつも、いきなりたれ始める前の集団を抜こうと少し右に出てペダルにトルクをかけるともう一つの罠が発動。…わかりきっていたことのはずなのに、チェックを怠った自分が悪いのだけれど、EASTON EA90SLのクイックの締め付け不足で(とはいえ普段使いのULTEGRAハブでは全く問題のないトルクで締め付けてあるのですが)いきなり後輪車軸がずれたのだ。ずれると当然片側のリムがブレーキシューに当たり、「ブレーキをかけながら登っている」様な状態になる。ところが、車体は集団に対して追い抜きをかけているので、右側に膨らんでいてとても危険なのだ。速やかに左に寄りたいのだけれどそうするには集団の通過を待たなければならない。その場で止まるにも後ろからさらに追い抜きをかけてくる自転車がいるのでそれもできない。しょうがないのでギリギリと回らないクランクを回しながら、隙間を見つけて少しずつ左に寄り足をつき降車、後輪を引っ張り、クイックを後で外すことを考えないくらいにぎっちぎちに締め直す。
ここで足も心肺も一気に使い果たしてしまい、自転車を押して再び坂を上る。「上はいい景色」「ここよりも後の立川の坂の方がつらいよ〜」と励ましてくれるサポートの人もいたのですが、ここで「坂では勝つ」みたいなテンションが切れてしまったのでした。そういえばこの坂で初めてタンデム乗りな方々を発見。全席の男性が功績女性に声をかけて、息を合わせて登っていかれる姿が印象的でした。
下りは、体重が物を言ってなんとかなりましたが、ここで一気に足が冷えてしまい、少し動かすと、先ほど酷使した右のふくらはぎがいきなり裏返りそうに痛みます。
再び海岸線に戻るとふくらはぎの痛みが一気に増し、右だけでなく左まで痛み始めてしまったのでした。

手負いで坂

両のふくらはぎの内部がでんくり返りそうに痙攣したままで走る。後続の自転車に抜かされながら「とりあえず立川の登りの前の最後のコンビニで休憩しよう」なんてことばかりを考えていた。ところが信号に引っかかって、両足を地面について軽くストレッチやらマッサージをやったら、信号が変わった瞬間に痛みなしで走り出すことができた。
ここからは水分補給もこまめに行うように気をつける。
由良大橋にさしかかる。短くそこそこ傾斜のある橋だけれど、これをなんとか乗り切ると目当てにしていたコンビニが見えたが、結局パス。道はどんどん細くなっていき、立川の登りの入り口へ。
今度は自分の足の状況を考えてそろそろと登ろうと考えるも、結局「ゆっくり登る」ってことが苦手なので、さくさくとクランクを回して行く。立川の山はまるまる交通規制区間になっているので、狭い道幅ながらも落ち着いて登ることができる。
最初の直線でいったん足をついて、携行していた種なし干梅を数切れ口に放り込み、もう一度登っていく。この登りはそれほど急峻な坂は無いのを車で知っていたので、なんとか頭の中でコースの展開をたどりながら「謎パ」までたどり着くといったん下りに入る。油断していると再び登り返し。途中足をついてふくらはぎを休めて、なんとか登頂。
下りでは体重をいかしてがんがん行く。雨が降っていなかったので、前走者やブラインドコーナーに気をつけて、気持ちよく下りてゆくと、あっという間に海岸線に出会う。

ここから灘ASまではひたすらまっすぐかつ信号のない直線道。おのおのが自分のペースで巡航を始めるので、抜きつ抜かれつしながら、次第に集団がばらけていきます。
初めのうちは、またもやでんぐり返り始めたふくらはぎを走りながらだまくらかしつつ、後半でスピードを上げていく。
ようやくのことで灘ASにたどり着くと、あんなにもばらけていた自転車がまたもやここで大集合している。とりあえずコーラを買って一気に飲み干して休憩し、無償提供されていたジェルと煮麺をいただき、水をくんで出発。

Nada AidStation
一山越えての灘AS

三度の登り

雨が降ってくる。
さて、二つ目のASを過ぎたところで実はまだ全体の1/3強しか消化していない上に、次のASまでの40km弱の間に3つの登りをこなさなければならない。
というか灘ASを出たところからいきなり始まる灘地野の坂。一つ目の角を曲がったところでいきなり押しを入れる…情けないが、足のことを考えるとしょうがないと開き直る。登り返しがあったところでもう一度登り、そして下る。
次は少し平地を行ったところから始まる阿万塩屋町の登りでもすぐに押しを入れる。自動車も多く押す者、ジリジリと登る者が膨らまないようにシルベスト他のサポートライダー達が声をかけて励まして注意しながらスイスイと登っていく。一旦平らになったところでサドルにまたがりギリギリとトルクをかけていく。
下って少し行くと福良港。車で一周を回る時には必ず休憩を入れるポイントだし、実際に休憩に向かう者も多かったが行き過ぎることにする。信号待ち/スタートなんかでこける人なんかもいる。みんな疲れているなあ。
そして最後の本格的な登りとなる大鳴門橋への登りへ。ここはなんとか頑張ってみたのだが、SAへの分岐点カーブで結局押しを入れてしまった。全行程を通じて結局最後の押しになったのだけれど、中盤の坂はほとんど押しだったな。
さてここからの下りではライトを落としたりしたものの、身体的なダメージはそれほど無く単騎で前走者を一台ずつジリジリと抜いていくことに集中する。まだまだ元気な人もいたけれど、徐々に全体的なペースが落ちているように感じられた。
市街地に入り「もうそろそろのはずなんやけど…」と焦るが、次のASはなかなか現れない。いい加減じれたところで、小康状態になっていた雨が再びシトシトと降り出す。そしてこの時点でまだ午前中なのだ。濃いなあ〜。
正午ちょうどくらいにようやく慶野松原ASに到着。
ちょっと休憩がてら炭酸飲料を飲み、メールをして無料のパンをいただいて出発。
ASを出た途端にドッと強い雨が降り始めた。

ゴールへの道

とか言う感じで書けたら書きますねw