妙見山初クライム

もともとはですね、明日16日は休みの予定だったわけですよ。で、サイクリングの予定を入れていたわけだったのですよ。
ところが諸般の事情というやつがうちの職場にも襲いかかってきて、予定は会えなくキャンセルせざるを得ない状況になってしまったのでした。おかげでジャージやら特定小電力トランシーバやら防水デジカメLUMIX DMC-FT1やらを使う機会が当面無くなってしまったのです。
で、「4台を2人で分けて買ったので、足りないトランシーバを1台ポン助に貸し出さなくては」という使命を胸に秘め、ボクの旅は始まったわけなのです。


9時過ぎに弐號機のホイールをEA90SLに換装し、チェーンを整備、しかし後から思い返したら忘れ物の多いまま出発。

向かい風のなにわ自転車道

淀川の堤防に上がると朝方の風は強く背中を押してくれた。それこそ風きり音が聞こえないくらいの風。

@yodogawa
順風の淀川畔

ところがこの強い風がなにわ自転車道に入ったとたん、向かい風となって襲いかかってくる。さすがに下ハンを持っても20km/h台しか出ないのでひたすら我慢、「まだまだウォームアップ」と自分に言い聞かして黙々とこぐ。
今回は毛斯倫大橋を渡って猪名川沿いを行こうと思ったのですが、見慣れたはずの橋を見誤り、さらには毛斯倫大橋近くになにわ自転車道の出口がなかったので、何度も入ったり出たりしてここで少しタイムロスしてしまいました。

迷走の猪名川沿い

毛斯倫大橋は元々企業が造った私橋だったと言うことも会ってか、独特な形をしており、手すりも低くなかなかにおもしろい橋でした。渡り終えるとまっすぐで猪名川の左岸に出るのですが、どうにも阪急の線路を抜けられない。
あきらめて引き返し、右岸に出ると赤い舗装の自転車道らしき道があったのでそこを入っていくと、すぐに赤い舗装がぼろぼろの箇所に出て、未舗装道につながった上に道が途切れてしまう。
なんなんだ、猪名川!?
しょうがないので迂回して再び未舗装の堤防に上がると、対岸に遊歩道が見えたので、次の橋で再び左岸に上がりここからは何とか順調に北上。途中から風が北から吹きつけ始めたので下ハンを持って黙々と回していると程なく伊丹空港沿いに出る。さらに進むと阪神池田線と併走するようになり、道がまたもや断続的に途切れ始める。
R176に出てほどなくR173と府道423の分岐に出るので小休止。
車で慣れたR173に出るかポン助に案内された府道423に出るかしばし思案する。

登り道府道423

覚悟を決めて府道423を登り始める。
「ああ、これが例の高速」とか「ああ、これが箕面森町」とかゼエゼエハアハア言いながらペダルクランクを回す。
箕面森町まで登り切ると、後は下ったり登ったりしてポン助宅にたどり着く。

妙見山ヒルクライム

ポン助宅ではALINCOのDJ-PA20をセッティング。お互い2台ずつ買っていたのでこれを一台貸し出すためにやってきたのですよ。セッティングが決まると、轡を並べて(?)出走。この日のお約束、ポン助のホームコース!?妙見山を目指す。
来た道ををたどるように箕面森町を通って府道423号を目指す。とにかく風が強い。
府道423はダラダラと続く緩い坂。妙見山登り口、金石橋の交差点に着いたところでしばし休憩。
ここでポン助から「30分を切れ!!」と目標タイムを出される。「きびしいんとちゃうか〜!?」とか言いながら時差出走。
一人で登り始めるとやっぱりキツイ。
いつもヒルクライムをする度に思うんですが「何でこんなあほなこと始めてしまったんやろ?」と自問自答。とりあえず「6km強で4km過ぎに下りがあります」というポン助からの情報を頼りにぎちぎちとペダルクランクを回していく。時速はほぼ10km/h前後だったかな。とにかく1km進むのが遅い、4kmなんて永遠に来ないのではないかというくらいにキツイ。
実はこの日、朝飯を食べてからここまで(14時くらい?)まで何も食べていなかったので、ハンガーノックにおびえつつもとにかく行けるところまで行こうと思いながら回す。
途中で何度か足をつこうかと思ったんすが、後ろからインフルエンザ明け初ライドのポン助が来ていることを思うとそうも言っていられない。4kmを過ぎ、やや平らなところから下りに入ったところで息をつく。足をできるだけ回して回復に努め、分岐から「残り1kmの」看板を見て再び気合いを入れる。
ここからの道は落ち葉が車に分けられろ、路側につもった上に雨で固まっている感じ。滅多なことでハンドルを取られることはなさそうだけれども、登りでは車体が揺れるだけでキツイ。さらには山頂が近づいてきたと言うことで、車の往来も増えだし、コーナーで楽なラインを選びづらくなってくる。それでもt3cを見ると28分台とか見えたので我慢してこぎ続ける。
やっとこさ見えた山頂らしき場所、「ゴールは駐車場の門」と言われていたので、最後の厳しい坂を気持ちが折れそうになりながらダンシング。記録は31分40秒。残念ながら30分は切れなかったけれど、駐車場を回りながら息を整えて、鳥居のそばで自転車を降りて、露天で桜川サイダーと鯛焼きを購入し、バス待ちのベンチで補給。

sakuragawa cider & taiyaki
ご当地サイダーと鯛焼き
Mt.Myoken bus stop
my bike

あんことカスタードと一尾ずつ買った鯛焼き、最初の一匹にがっついて「濃いいあんこやなぁ」と思って見てみるとカスタードだったとか言うぐらいに味音痴な状態で、喰らい、かつ飲む。くたびれた体にサイダーの炭酸が気持ちいい。
さすがに紅葉シーズンだけあって人出は多い感じで、ポン助が上がってくるまではちょっと落ち着かない。

Myoken-san
鳥居
Momiji
色づき
Momiji
紅葉

しばらくしてポン助はミニヴェロな一団と一緒に上がってきた。「体力が全然戻ってないっすわ〜」と言いながら。
ミニヴェロの一人がにこやかにこちらに近づいてきてなぜだか輪に加わる。色々と話して休憩して補給。十三峠に比べて距離こそは少々あるものの、平均斜度も低く休みどこともあるので実は登りやすい山なのかもしれない。

bikes
road bikes

下り

14時台とはいえ少し日がかげると薄ら寒い11月中旬の山上。
ポン助が背負ってきたリュックからウィンドウブレーカーを借りていざダウンヒル。出がけに「ウィンドブレーカー、準備だけしてたけれど入れてくんの忘れた〜」と泣きついていたのでした。距離や斜度などは下りの方が冷静に感じることができる。とにかく急で怖いし冷える。往路での下りは帰路での登り返しとなり、油断している筋肉を容赦なく責め立てるし、さらなるつづらの下りであっという間に手のひらの感触が無くなってくる。冷えのためかと思っていたら、下ハンを強く握りしめていたからだったと気がついたのはけっこう下ってから。気を抜くと飛びそうになるし、なかなかにスリリングな下りを終えてようやく元の交差点へ。
ここで一息ついたものの府道423号も中止々呂美までは下り坂。ポン助の引きでかなり高速な巡航速度で下る。中止々呂美からの登りでは何とか足も戻っている感じでゆるゆると登り、ポン助宅へと向かう。

帰り道R173〜R176、そして淀川

ポン助宅でお菓子や飲み物をいただき、しばしイヌと遊ぶ。
「送りますよ」と言ってもらったのだが、この日の距離がまだ80km台だと言うこともあったので自走で帰ることに決め、R477〜R173と車で走り慣れた道を下っていく。冷えた体はR176合流手前の登りで温め、寂しい合流点から池田の市内〜豊中とゆっくりリカバリーライド。「信号が多い」というイメージがあったけれど、渋滞がなければ意外にも走りやすい。
実はこの日もう一つの忘れ物はメインのライト。普段点滅灯として使っているライトを常時点灯させて走っていたので、暗いなにわ自転車道に降りるのは論外。十三に抜けて柴島〜長柄橋の北岸に出て府道14号下の車道を東へ抜け、淀川沿いに出る。
家の近くの見知った道に出てからは「あっとすっこし、あっとすっこし」と自分を励ましながら帰宅。
Tm 05:41:18 Dst 117.58km Av 20.6km/h Mx48.6km/h
家に着いたのは18時前後だったかな!?ポン助宅を出るときに右足が攣ったりはしたものの、その後は意外にも足に痛みや疲れの残らない良いロングライドでした。