夜のドライブ

ネギ焼きで仕事の垢を落とし夜の日本橋をブラブラして心を休日モードに持っていく。おもむろに車に乗り込んで車載CD(6連奏)を詰め替える。ボ・ガンボスを聴くのに仕事な気分を引きずりたくなかったんすよ、オレは。
1枚目『Colla Bo Gumbos Vol.1』がかかる。普段かけていないラウドネスを効かせてヴォリュームを出来るかぎりあげる。柔なドアの内張の共振が聞こえないくらいまで。Leyonaスカパラの「泥んこ道を二人」、渡辺美里東京60WATTSの「魚ごっこ」で徐々に盛り上がる。良いなあ、良い曲だよ。
なんて思いが3曲目でいきなりメーターを振り切ります。ヒロト&R&RGの「夜のドライブ」は、まるでヒロトのために作られたかのような、そんな感じ。トータス&BBBBの「助けて!フラワーマン」のっけから大笑いしっぱなし、ちゃんと聴きたいんだけれど一緒に歌わずにはいられない。KYONとの共演盤よりもすっきりした切れ味のBBBBとの相性も最高。うつみようこ&マチルダロドリゲスの「絶体絶命」の図太さも凄まじい。ボ・ガンボスヴァージョンに比べるとファンキーさを抑えた感じが図太さに重みを加えている感じ。さらに何年ぶりの共演曲!? THE BAND HAS NO NAME(奥田民生SPARKS GO GO)の「もしもし!OK!!」は、途中までどんとが乗り移ったかと思うくらいの完コピ。もちろんそれを自分たちの土俵に持って行くんすが…。
実はここで家の近所まで来てしまっていたのですが、ハンドルを切って遠回りして帰ることに決定。風が騒いでいるかどうかはわからないけれど、家に帰りたくないんだよ。んでここで「トンネル抜けて」なんすが…UA & little creaturesはちょっとひねりすぎた感じが…。いや、完成度も高いしアレンジも練られているんですが、他があまりにもストレートなだけに「この曲をああ聴きたい」なんて思いが先走ってしまいました(以上本当に個人的な趣味です)。
次も彼等のためにあったようなSFU & THE GROOVERSというwacにとって夢のような組み合わせで演奏される「ポケットの中」。曲自体も大好きな曲なのでもう大ハマリ。
そして終盤もYUKI&麗蘭の「夢の中」、YO-KING & THE PRIVATESの「ダイナマイトに火をつけろ」と良い演奏&アレンジが続き、〆の「あこがれの地へ」のスタンダードっぽさが強調されたアレンジも良かったなぁ、歌いつつ、余韻を噛みしめました。
全体的に、本当にみんな彼等の曲が好きだったんだなあって感じがしましたよ。そしてボ・ガンボスの曲が「共通語」として刻み込まれている、所謂「バンドブーム世代」の人は、無茶苦茶血が騒ぐと思います。個人的にはM3〜M6、M8、M9あたりは出来るだけ大音量で聴いて、毛穴が開く感じや、アドレナリンが分泌される感じを実感して欲しいもんす。

さてCDは2枚目『BO GUMBOS SINGLE COLLECTION』に移って「時代を変える旅に出よう」「もしもし!OK!!」とよく知っている2曲の後に「BO GUMBOS」…80'sっぽいミックスだなぁとかってまだ余裕で体を揺らし、「BIG CHIEF」でニューオリンズ趣味全開の彼等はヤッパ泥臭くて格好いいなぁとかって体を揺らしていたんですが、「ナイトトリッパー・イェー!!」でぶっ飛びました。実は初聴きなんですよ、これ。凄まじいまでにバカ正直なロックンロール。ここで惜しくも家に着いてしまったので、また「ハレ」な気分を作って続きを出来るかぎり大音量で聴きたいっす。

1/30付記
同日1/28のchibamaさんの日記「http://d.hatena.ne.jp/chibama/20050128」にwacが書きたかったことと同趣旨のことがとても簡潔にして熱くまとめられています。ライヴ…いいなあ。