ナキムシ

病院を出ると、まだ青空がまぶしい時間だったので、自転車で近所の百貨店の新星堂へ。目当ては今日発売のFM802今月邦楽ヘヴィローテーション曲。ちょっと色々と思うところ合って、実はamazonに発注してあって、今日発送通知がついていたのに買ってしまいましたよ。

ナキムシのうた

ナキムシのうた

彼等は春(?)に802のイベントに出て以来、メジャーデビュー盤も含めてガンガン流れていて、そのピアノロッカーぶりに良い感じを受けていたのですが、良いっすねえ今作も。泣かせにかかる王道のメロディと、good old musicへの敬愛っぷりが。

さて話変わってこの1月頭、大阪G大時代の友人が帰国したのを迎え撃つ飲み会っていうのを梅田の某焼鳥屋でやったんすが、そのとき映画の話になりました。「去年観た中では『ジョゼ虎』が良かった」なんて話をすると、隣に座っていたHが「『ジョゼ虎』って」と訊くので周囲みんなで「つまぶっきーが主演してて」「池脇千鶴が出てて」なんて説明したのです。するとH「ああ池脇千鶴、wacさん好きそうやもんなあ」なんて言いやがります。(この女、10年近くほとんど没交渉やったのに俺の好みの何がわかるとorz)なんて考えていたわけでもないのですが、そんなことをつらつら思い出しながら風味堂のCDを手に、新星堂のDVD売り場を歩いていたところ、見つけてしまいましたよ。通常版と期間限定廉価版。もちろん期間限定廉価版の方をチョイス!!

金髪の草原 [DVD]

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…(ToT)
えっと…H、見抜かれてましたorz
この作品でのちーちゃんは10代終わり頃の筈なのですが、頭身が低いのもあってか非常に子供っぽく見えます。個人的には『ジョゼ虎』での低音大阪弁が好きですが、この映画での子供声もルックス相応っすね。
さらに映画としても非常に淡々としていながら、異常に胸をかきむしられるような、個人的にぐさぐさ刺さってくるような映画でした。キャシャーン伊勢谷はインタビュー映像のアレな感じとは違って、不器用なせりふ回しと演技で、朴訥とした20歳の老人を演じています。映画が進むにつれて、そんなキャシャーン日暮里伊勢谷に感情移入してしまうとは思ってもみませんでしたよ。
犬童監督はちーちゃんが本当に好きなんだろうなあ。ただそんな彼女を「かわいいかわいい」だけで写し止めるのではなく、美しいだけで終われないところに業を感じてしまいます。映像は下町の空気まで透過するような澄んだ『ジョゼ虎』と違って、昔の新しい写真のようなあたたかい優しい色調の美しい映像。

  • 近所の大阪弁の口が悪い子供
  • 近所の変なオッサン
  • ビンタ

の3点が『ジョゼ虎』とかぶるのはなんか意味があるのか、単なる監督の趣味なのか。
とにかく良い作品でした。