「頭の中の傷」

「せっかくの遠出なのに、帰りも高速はなんか色々ともったいないな、地道で適当に走ってどこかで飯を食やいいや」とか思いながら、車を走らせる。「やっぱ26号線かな」とか思いながら、左車線を走っていたら左折専用レーンになっていて、そのまま左折。府道堺阪南線っすね。ま、こっちも知った道やしエエかとか思いながら流していると「二色浜」とか出てくる。そっか、関空って二色浜より南やねんなぁと思っているうちに、いろんなことが頭の中を走馬燈のように…、ってイカンイカン運転に集中せねば。
BGMはTHE GROOVERSからZABADAKへ切り替わる。ZABADAKは冬の音楽だと勝手に思いこんでいましたが、意外や晩夏の宵にも合いますね。これで星でも見えたらなとフッと右手を観ると月が赤い…。「月が赤い夜は誰かが良からぬことをたくらんでいる」ってウォーレンが言っていましたよ*1
そうこうするうちに車は岸和田市内へ。何で気が付いたかというと、あちこちの辻でだんじりの準備をしていたから。さすが岸和田、夏の終わりの寂しさよりもだんじりの盛り上がりの方が勝ってるなぁ。岸和田といえば留年時代、岸和田の競輪場でバイトをしていたことがある。確かこの道沿いやんなぁ…とか思っているうちに何度か買い出しに来たことのある弁当屋が。春木だ。懐かしい競輪場*2が見える…、あの頃のあんなことやこんなことが頭の中で走馬燈のように…(-_-;)回りすぎ。
さらに車は進み、高石を過ぎて浜寺公園へ。嗚呼南海だよ、阪堺だよ。浜寺公園の駐車場だよ。ボクは思い出に押しつぶされそうです。この道はボクのここ十数年の傷口確認のコースですかとか自虐的になってくる。っていうか、そんだけ好きなところなんすよね、今でも。
よく考えたらこの道直進で梅田(堂島〜桜橋)まで出るんすよね。
堺駅付近では、初めてブッキングされたライブハウス「JURI」を偲ぶ。ボクはあれからどんだけ進めただろう。車は進み大和川を越えて大阪市内へ。BGMはここいらで高橋幸宏のカヴァー集へ。なんで彼はこんなにニール・ヤングが好きなんだろうとか考えながらも、その原曲と違いすぎるテンションに惹かれたり。一本内に入って天王寺方面に進まなかったのは賢明かな?自壊せずにすみました。
一応大阪駅ビル近辺で夕食をとろうとも思ったんすが、レーン取りを間違えて入りにくくなったので、この時点でコンビニ飯を覚悟。BGMは長坂憲道に変わり、自宅近辺まで帰ってきて、コンビニでめしと「夏の終わりのどろどろアイスクリーム」用のハーゲンダッツ(バニラ)を購入して、wacの「頭の中の傷」ツアーはようやく終わりを告げるのでした。
ってこんな時間にどろどろアイスクリームを食いながら書いてます。

*1:エリア88

*2:ちなみに車券はおろか馬券も舟券も未だに買ったことがありません