The Waterboys

映画『ウォーターボーイズ』がテレビでやってましたね。
ボクにとってのウォーターボーイズと言えばやっぱりMike Scott率いる英国バンド「The Waterboys」なわけで、今でも思いだしてはCDを引っ張り出して聴いてしまうバンドです。
そんなThe Waterboys関連で3枚ほど。

『フィッシャーマンズ・ブルース』 ウォーターボーイズ ASIN:B00005GL24
『Private Revolution』 World Party ASIN:B00004YS2Q
『クロウフィッシュ&キャビア』 アンソニー・シッスルスウェイト ASIN:B00005F19G

『Private Revolution』はボクに洋楽を教えてくれた友人Mくんが「これなんかwacくん好きやと思う、ジャケット・ワークとかのセンスが格好いいよなぁ」なんて言ってRichard Thompsonなんかと一緒に貸してくれた一枚(当時のMくんのこだわりでアナログ盤)。元The WalterboysのKarl Wallingerのソロ・ユニット(バンド!?)、World Partyの1stアルバム。そのロック魂溢れるソウルフルなヴォーカル、チープで密室的かつポップな音像、一発で気に入りました。次作『Goodbye Jumbo』*1以降も買い続けましたよ。首謀者カールさんのことが気になると、元いたバンドThe Waterboysも気になるとかそんなわけでレンタル店の店頭で、やけに枯れたジャケットのアルバム(帯も陽当たりで変色した)『Fisherman's Blues』に出会うわけです。
『Fisherman's Blues』をデッキに放り込んで、ヘッドフォンを耳にかけた時の衝撃は、今もって忘れることができません。ゆるくもしっかりとしたアコギのストロークにスティーブ・ウィッカムの哀愁のフィドルが絡み、そして歌い出すザラザラしたマイクさんの声、思わず鳥肌。思わずそばにいた弟に「これすごいで!!」とヘッドフォンを渡したところ「なんかボブ・ディランが民謡かカントリー歌っているみたいで変な感じ」とか返されてしまいました。いや、今思えば的確な表現かもしれませんが(ボブ・ディランは元々フォーク-民謡-歌手やしね)、当時この感動を伝える相手がほとんどいなかったのがもどかしかったです…。これを聴いてTHE POGUESの『If I Should Fall From Grace With God』を聴いてVan Morrisonを聴き始めて、とどめにThe Waterboysの次作『Room to Roam』*2を聴いてアイリッシュ・フォーク/ロックに心惹かれていってしまうわけです。そのThe Waterboysもこのアルバムから失速していくわけですが…。そういえば当時、新人英国ロックバンドに力を入れていた!?東芝EMIで「ゆけゆけUKキャンペーン」とかあったなぁ。さらに余談になりますが、1990年代前半〜中盤、大阪日本橋ライヴハウスGENEのスタッフにはここいらの音楽の趣味をもった人が多くて、会場SEなんかでも楽しませていただきました。
『クロウフィッシュ&キャビアのことを知ったのは、そんなThe Waterboysが活動停止してしまったと聞いてしばらくしてのこと。「ウォーターボーイズ第3の男」と言うふれこみで発売されたこのアルバムは、なんて言うか、哀愁のマイクともロックなカールとも違う軽やかさをもった、かゆいところに手が届くようなアルバムでした。

*1:『Goodbye Jumbo』 World Party ASIN:B00004YS2O

*2:『Room to Roam』 The Waterboys ASIN:B000006N5N