『めんちかつの腰くだけ日記』の「BLONDE / PASSION」のレビューを読んで
素晴らしいレビューです。wacが発売直後に書いたレビューと比べてしまうと顔から火を噴いてえらいことになってしまいそうです。
…えっとまじめに、実はこの曲、昨年10月のライヴ(多分同じ場所)で初めて聴いたのですが、めんちかつさんが引用している、
あなたはなんでも好きなことわたしにしていいのよ、 だってわたしはあなたのものだから。
というくだりで「ぶわっ」と涙が溢れてきたことを今でも鮮明に覚えています。まぁ飲んでいたと言うことを差し引いても、琴線をはじくどころかピックでかきむしられるような切なさです。
正直ボクは「永遠なんて無いと自覚している人が覚悟をこめて語る永遠の愛」みたいなシチュエーションに非常に弱いです。『ジョゼと虎と魚たち』の何に泣いたのかって、ジョゼの内心の覚悟と裏腹な、非常にシンプルな求愛の台詞に危うくしゃくり上げそうになる程泣けたのです(彼女の台詞の恐ろしく弱くも強がりなトーンもツボでした)。
何が言いたいのかというと、上記のような歌い出しで始まる曲のサビのが
愛しているなら、わたしをひとりにしないで。 ひとりにするなら、わたしを愛さないで。
と終わるところが本当にたまらないです。
(ってオレってなんにも言ってねー)
4th Album『Long Long Way Home』*1、5th Album『Hourglass』*2の頃から鈴木祥子って人は希有なロック・シンガーであると同時に、偉大なソウル・シンガーだと思っています、ジャンルとしてのロックではなく、ジャンルとしてのソウルではなく。そんな思いをますます強くしたこのマキシ*3、良いっすよ。
*1:『Long Long Way Home』 ASIN:B000064PZG 鈴木祥子4th Album 初期の色をいろんな意味で集大成した、フォークロックかつソウルフルな名盤
*2:『Hourglass』 ASIN:B000064PZZ 鈴木祥子5th Album かなり独特な雰囲気をたたえたシンガーソングライター色の強いアルバム