スクール・オブ・ロック

見てきました、めっちゃ面白かったっす。
なんせ笑えるし、ノれるし(拍手もおきましたよ)、更にちょっと泣いてしまう(尋常な反応じゃないかもしれませんが)ようなシーンもあったりするし。とにかくMr.Sこと偽ネッドことデューイことジャック・ブラック大先生に釘付けです!!!(以下ネタバレ?もあり)
主役として、異常に暑苦しいことこの上ないデューイ、強度のストログスタイル・ロックヲタです(知り合いにも一人こんな奴がいます)。押しが強くって、ギターも歌もうまくて、こだわりの強いロックの狂信者で、生き字引で…。
こんなデューイに子ども達が魅了され巻き込まれ、最後にはすべてを巻き込む大きな渦を起こす様が素敵です。この人を人とも思わないような厚かましいダメ人間のデューイが、初めは算盤尽くで、結局は信条で「ロックに生きろ!!」と人を焚きつけておきながら、親たちのように細々とこどもの心配をしてしまうあたりの情けなさもたまらんです。あと、クラシックの作曲家に詰まって「エンヤ」とかいってしまうあたりも。
居候されても気弱に笑って許してしまう友人ネッド*1(マイク・ホワイト)が、自分の才能と分と現状への満足について話すところ→へこむデューイ→復活させる子ども達と言う王道な流れにも血がフツフツと沸いてきます。更にネッドはラストシーンが良いよなぁ…。
もちろん子ども達もサイコーです。方々で話題に上っているマネージャーのサマー(ミランダ・コスグローヴ)のこまっしゃくれたキュートさもザック(ジョーイ・ゲイドスJr.)のギタリスト然とした性格/佇まいも、ロック然としたフレディもモテたいローレンスもソウルフルなトミカも、みんなそれぞれが、学校モノらしく存在しています(ベースのケイティ、影が薄いのが残念です)。とにかくエンディングまで本当に楽しい映画でした。
あぁ、ジャック・ブラック大先生のように生きることができたなら…。
wacが見た狭い範囲の中の同じ音楽ヲタ映画でも『ハイ・フィデリティ』*2は過ぎてゆく時間をちょっと滑稽かつ物悲しく描いた作品、『あの頃ペニー・レインと*3は永遠に過ぎ去ってしまった過去を思い出すノスタルジックな作品と、時間軸が「美しい過去」にある作品だと位置づけるならば(両方ともDVDで観ました)、『スクール・オブ・ロック』は「すばらしき未来」を次代に力強く託すような、「でもオレはまだまだ現役だぜ」と言うようなそんな映画ではないかと思いました。持ち上げすぎかな!?因みに『ハイ・フィデリティ』*4、『あの頃ペニー・レインと*5、『スクール・オブ・ロック*63作品ともサントラ買いましたよ(^_^;)『スクール・オブ・ロック』のDVD…出たら買いそうです。

*1:元:パンクス / 現:代用教員と言う役どころ

*2:ハイ・フィデリティ 特別版 [DVD]『ハイ・フィデリティ 特別版』 DVD

*3:あの頃ペニー・レインと [DVD]あの頃ペニー・レインと』DVD

*4:ハイ・フィデリティ 『ハイ・フィデリティ』 サントラ

*5:あの頃ペニー・レインと/オリジナル・サウンドトラックあの頃ペニー・レインと』 サントラ

*6:オリジナル・サウンドトラック スクール・オブ・ロックスクール・オブ・ロック』 サントラ