Bridges(夢のブリッジズ)

昨日と同じ淀川の堤防に立って、橋を臨む。

橋を渡る時、橋を見る時、頭に響く曲がいくつかある。

「Bridges(夢のブリッジズ)」松尾清憲
「Rivers End」鈴木祥子

教習所に通っていた頃、大和川を越える橋を歩いて駅まで帰っていた。
歩いてばかりいたあの頃、AIWAのウォーキングカセットで聴いていたSIDE EFFECTS-恋の副作用-『SIDE EFFECT(恋の副作用)』で一番好きだったのは「愛しのロージー」よりも「5月のSUICIDE」よりも「ティー・フォー・トゥー」よりもこの曲だった。
特に夕方、家に帰る時には、できるだけこの曲で橋を渡れるように時間調整をしたこともある。遠くから響いてくる様な白井良明のギターの音がたまらなく切なかった。

独り暮らしを初めて、その橋の近くに住むようになって、同じ橋を車で渡るようにななった。カーステレオから流れる機会が多くなったのは鈴木祥子『Candy Apple Red』ASIN:B00005G4MKたこの曲だった。
この曲も「夕陽」の歌だ。とても美しく強い歌声、僕にとってモヤモヤしていたいろんな思いを「これで良いんだ」と吹っ切れさせてくれた名アルバムの中でも、「3月のせい」や「Shelter」と並んで本当に珠玉の一曲。

橋は心を異界へとさそう。
今日は橋を渡らなかった。
明日は渡れるかな。