リクオとピアノ@拾得

朝モス。
じっくり雑誌を読んで、百均で買いものして、パン屋に寄って帰ってきて、のび放題で他の庭木の上に覆い被さっては絡み合い、地面まで垂れていたアサガオのジャングルを切り開いていく。いくら何でもほったらかしすぎた。
部屋に戻り、くつろいで、昼食を摂ってウダウダして、ゴーヤの手入れ+アサガオのやり残しをやっている時に、左手に正体不明の痛烈な一撃。
バラの上にかかったアサガオを取り除いていたので、「バラのトゲで刺したか?切ったか?」と見てみてもそんな跡はない…。次に考えられるのはチャドクガやイラガの幼虫、そしてセアカゴケグモ等々の毒虫。そう考えた時にドッと冷や汗が出た。「ライブに行けなくなるやん」と。
とりあえず流水にさらし、保冷剤で患部を冷やし、ウナを塗ってみる。おかげで患部はそれほど腫れずだったのですが「アルコールを飲んだら腫れるかも…」とか考えて、電車で行く予定だったのを、急遽車で行くことにしたのでした。

新御堂から名神、そして京都市内まで渋滞につかまることもなく、雨雲で薄暗い京都に着いたのは16:45頃。車をパーキングに放り込んで時間つぶしにそぞろ歩く。

丸太町通りを北上し、西陣の町をふらつき、コンビニに立ち寄り、開場前に拾得前に戻り、看板の写真を撮ったりしていると、中からリクオさんご本人が登場して同じように看板を写真に撮って、後ほどついったに上げておられたり。

さて開場して、中に入ってからが長かった。
最前列で黙々と電書を読み、フライヤーを見てバンバンバザールのニューアルバムをiTSでDLしたり。

ようやく始まったライヴ。
のっけから楽しそうに客を煽るけれど、いわゆるソロ時の「定番」的な始め方でないあたりからニヤニヤしてしまう。ギターで言うところの「3フィンガー」っぽい分散和音伴奏で淡々と歌う「雨上がり」とか、良かったなあ。
最前列で聴いていると、スピーカーからの音だけでなく、ハンマーが鳴らす弦の音、キータッチの音や、楽しそうに踏みならすフットストンプや繊細なペダルタッチまで聞こえてきて、グルーブに飲まれそうになる。
アンコールでのVan Morrison "Crazy Love"や、Nick Lowe "(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding"とか最高すぎました。
帰りに、近所の洋食屋「ゴン」でピネライスを食しながら、Nick Loweのベスト盤を落としてみたり。

なんとも贅沢な気分になった夜だったのでした。