「せんなん里海さくらミュージックコンサート」

前記

大阪府南部方面の天気予報は50%雨。
実際北大阪でも朝から低く雲が垂れ込めてずっと雨が降っていた。
電車か車か大分迷った末、「着替えやらなんやらを一緒に持っていこう」と言うことで車で出かけることにする。
服装は濡れることを前提に、上はユニクロのドライシャツ(自転車メーカーシリーズr&m社bd-1デザイン)、下は自転車用の7分丈パンツ、いつものTimberlandのゴアテックススニーカーという出で立ちで、PrarlIzumiの自転車用レインウェアやサイクルキャップ、日本手ぬぐい、RX100M2、K-5+DA15mmF4Ltdやらを鞄に詰め込んで。それとは別に着替え一式とバスタオルなんかも用意する。「これで万全」とばかりに車上の人となり、Google Mapsのナビ機能を頼りに南を目指す。
正午前の北大阪はしとしと降り続く雨。梅田あたりでも分厚い雲が低く垂れ込めていたのでした。

雨を突き抜けて

梅新〜南森町で新御堂から阪神高速環状線に乗り換えて、すぐに湾岸線方面にむかうと、徐々に雨粒が少なくなってきた。大阪市を抜け、堺市を出る頃には低い雲の下は突っ切ったようで、道も乾いているところが増えてきた。
りんくう手前で一般道に降りて26号線〜第二阪和国道に乗り一気に阪南市を突き抜けて岬町〜箱作海水浴場(ピチピチビーチ)に到着。ここまでおよそ一時間とちょっと。
駐車場に入るところで気がついた…チケットを忘れたことに…。

晴れゆく空

時間はすでに13時をとうに過ぎている。
取りに帰っている手間やらなんやらを考えると「当日券を買った方が早いか…」という結論にいたり、おとなしく駐車場に入り、車を降りて会場「せんなん里海公園潮騒ビバレー」を目指す。と言うほど離れているわけではなくすぐにそっらしきたてものに行き着く。曇り空ながら雲は大分高い。
「潮騒ビバレー」はどうやらスタンド付きのビーチバレー競技場らしい。受付で当日券を買い、「14時半開場です」と言われたので、そこいらへんを一時間ほどうろつくことにする。
本体イベント「せんなん里海さくらフェス」がやっているらしいのだけれど、それほど賑わっているわけでもなく、とりあえず人工磯浜の方へ行ってみると、親子連れが人工磯浜上にできた人工のタイドプール(潮だまり)の見学&レクチャーを受けている模様。
岩がぬめって少し歩きにくかったものの、とりあえずそこまで降りてのぞいてみると、小魚やクラゲが見える。これは楽しい。カメラやiPhoneを取り出して写真を撮りまくる。ひとしきり遊んで浜に戻りススキの穂を眺めたりしているうちに妙に蒸し暑くなっていることに気がつく。ビバレーの入り口に戻り、和歌山方面の空を見上げると、一点だけ雲が切れて青空が顔を出していた。
もうすぐ開場という時間になっていた。

ギンヤンマの飛ぶ頃

会場の14:30が迫ってきたので入場場所に移動すると、拍子抜けするくらいにひとがいない。雨で出足が鈍かったのか、目当てのミュージシャンの出番が後ろの方だからか、はたまたその両方か。チケット種別による入場の制限などもなくするっと入ることができた。ここでもう一つ忘れ物、持ってこようと思っていたビーチマットを忘れていたorz
しょうがないので、もう出番がないだろうと思われるPearlIzumiのレインジャケットをたたんで砂上に敷くことにする。
場所は2列目ほぼ真ん中。腰を据えてボーッと開演を待っていると、ぐんぐん空は晴れてゆく。始めに赤とんぼが、すぐにギンヤンマがあたりを巡回し始める。
「さてそろそろか」と思ってトイレに行っている間に、ステージ上に司会の二人が登り、イベントは始まっていた。

前半

まず出てきていたのは地元高校のコピーバンド。
なんというかこう色々思い出されて恥ずかしい。
次に出てきたのは沖縄のバンド、ザ・レキオ。初聴ながら真正直で力強くて楽しい。沖縄の音楽は、偉大なる先人から営々と積み重ねてきた地元音楽の現代化が、様々な形できっちりと実を結んでいるところが素晴らしいなあ。
次に出てきたのは杉瀬洋子。
4年半ほど前にリクオさんの忘年会で初めて聞いて以来だったのですが、変わったなーとか思いつつ見始めたのですが、歌い始めると一気に色が変わる。前に聞いた時はもっと張り詰めていた感じだったのですが、年月分の余裕というか浮遊感というか力強さで場を包んではりました。
客席のボランティア高校生達の手拍子がどうにもおかしく、なごやかなステージでしたね。